イベントレポート2014

台東モノマチ 回を重ねるごとに充実する多彩なツアーやワークショップ

ファッション・生活雑貨の企業・ショップをはじめ、建築事務所やおしゃれなカフェまで多品種・多業種の参加者がいるモノマチ。エリア内の異業種コラボなど、豊富なコンテンツがさまざまなボリューム感で楽しめる。

◆地元ガイドが職人の手しごとを案内 <モノ作りの源流職人見学ツアー>

普段はなかなか入ることのできない伝統技法を守る職人の工房を訪れるツアー。定員10名の2コースを用意し、6〜7社を徒歩で見学。帽子、レース染め、革漉き、袋物などこのエリアならではのモノづくり精神に触れられる貴重な機会。職人から直接話を聞き間近で実演を見学できる。


【大栄活字社では活版印刷の様子を見学。参加者は棚に並んだ文字盤から好きな文字を探すなど楽しんだ。】

【ガイドは旗を持ってまち歩きに同行。】


◆大人も子供の楽しめるさまざまな製作体験 <人気のワークショップ>

台東モノマチではじっくり時間をかけてひとつのモノをつくる本格的なものから、当日店頭で飛び込み参加できる気軽なものまで幅広いワークショップが充実している。子ども向けの企画もあり、誰でも簡単に世界にひとつだけのオリジナル作品を手に入れることができる。


【dakota工房×エフ・デザイン/モザイクタイルアート】    

【川島鈴鹿建築計画/手のひらに乗る小さなマチ】    


◆エリアを回遊してオリジナルバッグをつくれる <トッピングラリー> 

バッグを購入後、参加者が提供するアイテムを好きにトッピングし、オリジナルバッグを完成させるラリー型ワークショップ。何色のどのサイズのバッグを選ぶかに始まり、トッピングの種類や付ける位置など自分でつくる実感を得られる企画。

【ラリー参加企業・ショップが用意したさまざまな「トッピング」。革のポケットや真鍮のアクセサリー、羊のフェルトバッヂなど価格も難易度も幅広く、一人ひとり全く異なるバッグになるのがおもしろい】


◆台東モノマチコラボの元祖・大人気のノート <オリジナル名入れノート>

毎回恒例のモノマチの名物企画。人気の文具店カキモリで作るオリジナルノートに、箔押しで好きな字を入れることができる。

第6回モノマチでは活字を選ぶ楽しみも加わり、時間もお金もかかる企画にも関わらず長蛇の列ができる。

①カキモリで

 ノートをつくる

②大栄活字で

 活字を選ぶ

③田中箔押所で

 名入れする


★ノート作りで200人を呼んだコラボ(カキモリ 広瀬さん)

「野村製作所で表紙を選び、カキモリでつくったノートを田中箔押所に持って行くと名前を箔押ししてくれるというコラボを第二回モノマチで始めました。予想を上回るお客さんに来て頂きました。このコラボは毎回続けていますが、直近では活版印刷屋さんも取り込むなど、だんだん進化しています。店同士が割と離れているのですが、それでも回ってくれるのには感動しました。」

◆台東モノマチの原点 クリエイターのアトリエを探訪 <台東デザイナーズビレッジ施設公開>

多くの卒業生クリエイターを輩出しているデザビレでは、毎年アトリエ公開と商品販売会を実施。それをきっかけに地元企業とのつながりを強める入居者もおり、若いクリエイターのモノづくりへの理解も深まっている。

◆新鋭クリエイターから直接購入できる <クリエイターズマーケット>

佐竹商店街で「モノづくり市」として開催していたマーケットをリニューアル。厳選したクリエイターの質の高い作品に出会える場になっている。マーケットをきっかけに徒蔵エリアに店を構えるクリエイターもいるという。