イベントレポート2014
高岡クラフツーリズモ 伝統と格式の工芸都市・高岡を工房のセガレが直接伝える
「高岡クラフト市場街」のいちコンテンツとして企画され、高岡伝統産業青年会が主催するクラフツーリズモ。伝統産業に携わる工房を一般公開し、職人自らがガイドする。平成26年はテーマの異なる3コースを用意(定員各15名)。
◉銅器、漆器の技を広く体感するBコース◉
①午前中に集合、バスで出発
ツアーはランチ付きで丸1日をかけてまわる充実の内容。集合場所では青年会の面々が揃いのはっぴでお迎え。
②武蔵川工房
螺鈿細工の職人、武蔵川剛嗣氏が青貝塗の作業工程を説明。参加者は螺鈿を作るための貝殻や、そこから削りだした螺鈿材料に触れることができた。
③高岡地域 地場産業センター
仏壇の製造販売や修理をする京田仏壇店が出張実演し、漆塗りの手順を見学。作業工程における気配りや、調整の難しさなどをレクチャー。
④和田彫金工房
仏具、パネル等への彫金や象嵌などを手掛ける工房。彫金職人による詳細なレクチャーを受けたり、金属製の仏具にタガネを使って模様を彫る作業を見学。
⑤小島製作所
職人技である高温の真鍮を型に流し込む鋳造作業と、旋盤による削り出し作業を見学。伝統産業である鋳造技術の難しさや、やりがいなどの話も語られた。
⑥大寺幸八郎商店
かつて高岡銅器産業の中心として栄えた金屋町の一角に残る、千本格子の店舗兼カフェ&ギャラリー。昔からの銅器から現代の生活アイテムまでが揃う。
◆その他のコンテンツ ゲストキュレーターを迎えて高岡の未来を語る <大交流会・フォーラム>
希望者は、ツアー後に大交流会に参加。クラフト市場街の参加者なども一堂に会するイベント。翌日には、矢島里佳さん(和える代表)をスペシャルゲストに迎えたフォーラムも開催、伝統産業の未来が語られた。
◆同時開催のイベント <高岡クラフト市場街(いちばまち)>
クラフツーリズモは「高岡クラフト市場街」のいちプログラムとして開催されている。400年の歴史を誇る工芸都市・高岡市の、風情あるまち並みや食を楽しみながらクラフトに出会えるイベントだ。高岡クラフトコンペの入選作品展のほか、ワークショップ参加型アート作品など、モノづくり体験プログラムも充実。